花と音楽のある暮らし

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2010年5月3日月曜日

10.05.03 にしお岡の山

10.05.03 にしお岡の山

ゴールデンウィークに入ってから晴天続き。
サイクリングしたくて、うずうずしている人が大勢いるらしい。

名鉄電車で豊明まで行って自転車を組み立てる。
荷物を最小限にしようと、リュックやサイドバッグもなしにしたので身軽になりそうなものだが、なかなか思うようにはいかない。

第一、電車に乗るのに派手なサイクルジャージとピチピチのサイクルパンツはちょっと恥ずかしいのでウインドブレーカーや薄手の短パンを重ねる。

朝から気温は十分温かくなってきているのに、脱いでも仕舞うところがないのだ。そのまま着ていくしかしょうがない。

それでなくても自転車に乗るのに必要なアイテムは多い。
ライト、サイコン、サドルバッグは自転車に常に装備してある。
ボトルも自転車を組み立てたらケージに差し込む。
ヘルメット、サングラスはずっと着用するとして、小銭入れ、家の鍵、カメラ、ハンドタオル、補給食を別に持つ必要があるのだ。
これだけでジャージのうしろポケットは満タン。
全然軽装とは行かない。
そして輪行袋。輪行袋用のケージもつけてあるので袋そのものはOK。
しかし、フレーム保護用のクッション材は入るところがなく、結局フレームに巻きつけたまま走行することになる。


初参加の人やしばらくぶりの人もいて18人集まった。
ゴールデンウィークとはいえ遠出をしようとすれば渋滞に巻き込まれるし、家の中にいるには天気が良すぎて落ち着かない。
サイクリングが一番手ごろな楽しみだ。

洲原公園を出発



枡塚味噌の大きな味噌樽を横目に見ながらコンビニで小休止。
体制を整えた後、矢作川の堤防道路を走る。
堤防道路はまわりより1段高くなっているうえに川からのそよ風が吹いて気持ち良い。

例によって誰かが飛び出すと、次々に前を追う。こりゃ自転車乗りの本能だね。
思いっきり飛ばす爽快感。
前にぴったりついて様子を窺う。よし、ここ、と決めたところで一気に抜き去る。ここで中途半端に終わるとすぐに後ろに着かれてしまう。
十分離れるまで気が抜けない。
微風だと思っていた川風も、先頭に立ってスピードを上げると強烈な向かい風になる。

NPO北條さんのピストは最初からハンドル位置が低い。しかも直線は下ハンで攻める。ピナレロレロ大矢さんも自信をつけた脚力で進む。
けいたろうとうさんは風の抵抗をものともせず、重いギヤをゆったり踏んでずんずん加速していく。


前にいる2人組になるべく早く追いついて、後ろに着きたいと必死でペダルを回すのだが、近づきそうでなかなか近づいてこない。
黄色のジャージは柔道のK原さんだ。いつのまにこんなに速くなったんだろう。

矢作川堤防道路を飛ばしてきた


もう限界かと思う頃、やっと分岐点に到着。やれやれ、それにしてもみんな速いね。



23号線にできた道の駅「にしお岡の山」で早めの昼食。それからお目当ての「抹茶ソフト」
西尾は日本一の抹茶生産地。今回の幹事オカポンさんの奥さんの実家が供給する牛乳で出来たソフトクリームだ。


安城側の終点、0m地点から豊田安城自転車道を、安城総合運動公園に向かって進む。散歩の人や子ども達も遊んでいるので、周りの風景を見ながらのポタリングだ。
ガッキーさんがデンパークや安城更生病院や、いちじく畑、市役所横の小動物園などいろいろ説明してくれる。



無量寿寺の裏手に自転車を停めて、カキツバタの庭園を見学する。
カキツバタの群生する田んぼを想像していたが、全然違った。お寺の庭園だ。

無量寿寺のかきつばた庭園


伊勢物語の中で、在原業平が三河の国八橋にさしかかり、昼飯を食べながらカキツバタの群生を見て詠んだ歌

「唐衣 着つつなれにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ想う」

は高校の古典で習ったんだと思うが、地元のことでもあるので40年以上たっても忘れない。



知立神社例祭

ミシガンさんの提案で急遽取り入れられた知立神社の例祭。
「山車文楽」と「からくり」は国の重要無形民俗文化財だそうで、
金色に輝く彫り物や色とりどりの天幕が美しい5台の山車が整列し、多宝塔をはさんだ向かい側では舞台を組んで山車からくりの実演が行われている。
境内は身動きも取れぬほどに見物客で埋め尽くされている。
地元の若衆は着物姿だったり、威勢のいいハッピ姿だったり、山車の周りには黒子の人や紋付羽織袴の人たちもいる。

日本の伝統文化がこうしてお祭という形で脈々と後世に引き継がれていくのだろう。世の中の景気・不景気や社会情勢や、その時々の気分しだいでクローズアップされたり、また突然打ち切りになったりする事柄の多い中、神社を中心に地元の人たちがしっかり結びつき繋がっていく。
日本人の心のありようの一端が見えた気がした。


連休の真っ只中にあって、サイクリングの楽しさと、熱した身体にするりと溶け込む抹茶ソフトと、日本の伝統文化から降り注ぐ刺激を受け、何だか有意義な初夏の1日だった。

1 件のコメント:

  1. 山車と黒子の写真,niceです。かっこ良いねぇ。

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