花と音楽のある暮らし

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2010年5月16日日曜日

10.05.16 琵琶湖一周サイクリング

10.05.16琵琶湖一周

ツール・ド・あいちの前日は何かと気ぜわしい。
自転車の外観を目視チェック。チェーン、スプロケ汚れなし。ハンドル・ブレーキ問題なし。タイヤ空気圧少し抜いてから7barまで入れなおす。
いつも掃除は欠かさないからこんなところでいいか。
着るものは、夏用ジャージに長いサイクルパンツ。
朝のうちウィンドブレーカーが必要かもしれない。気温が高くなってからこれをどこにしまうのか。腰に巻きつけるのは先回懲りたからやめよう。

サングラスは賤ヶ岳トンネルが怖いから、なるべく明るく、輪郭がくっきり見えるもの。
ライトの電池はまだ大丈夫そうだが、念のため予備電池をサドルバッグに入れる。
予備チューブ、パッチ、アーレンキーを確認。
薄型カメラ、単独走行になった時用にNuvi。
ボトルは2本用意。これにはヤル気が起きる「クエン酸BCAA」を入れよう。
それと、自転車屋で勧められた「カーボショッツ」ウィダーは重くてかさばるが、カーボショッツならいくつもポケットに忍ばせておける。

カーボショッツとBCAA


車載ナビに長浜城公園を入れてみる。
小牧から高速に乗って1時間20分で到着しそうだ。途中コンビニに寄ったり、何やかんやで時間が取られるとして、2時間見ておけば十分だ。
駐車場到着がぎりぎりになって満車状態だと困るので5時到着目標。
それなら3時出発だ。



4時ちょっと過ぎには豊公園に到着した。
車は何台も止まっているが、関係者のかどうかは分からない。
4時半頃自転車を積んだ車が入ってきた。
この頃には明るくなり始めている。
その車に向かって、けいたろうとうさんが歩いてくる。
ひげおやじさんご夫妻の車だった。


そうこうしているうち車がだんだん集まってくる。
スタッフの人たちも早々と到着して、旗を立てたり、みんなに配るパンを用意したりして5時半には受付け準備完了だ。



いつも「探訪」なんかで一緒に走る仲間に「今日はロングにしよう」「ロングだよ」と言って回った。
天気は最高。朝は少し寒いがすぐに暖かくなるだろう。

7時ちょうどにスタート。
前のほうに位置取りしてしまったので、自然に前のほうのグループについて行く形になった。
少し速いが元気なうちはついて行けそう。琵琶湖の風が後押ししてくれるようだし、脚も良く回って快適だ。
ミシガンさんが「ロングにするつもりならもう少しセーブしないと最後まで持たないよ」と言いながら、信号が変わると前に出て、やっぱり飛ばしてるじゃん。

速いグループには千切られたり、また別のグループとトレインを組むような格好になりながら32~35kmで巡航していく。
片山トンネルを抜けて「大音」にさしかかる。そのまま8号線を左に向かえば悪名高い「賤ヶ岳トンネル」。これを回避して安全に峠を越える手もある。
だが、先行するグループもたまたま信号待ちだったのか、選定を迷っていたのか、大勢がちょうどトンネルに向かうところだった。
こんな大勢で一緒に走るなら怖くはあるまい。われわれも後ろに付いて無事通り抜けた。

塩津の信号で真直ぐ行くのか左折だったかと言ってるうちに前の集団や後続の集団はわき目も降らず左折して姿を消した。NPO北條さんもすっ飛ばしていたようだ。

ここでミシガンさんとけいたろうとうさんの三人になったが、岩熊トンネルをくぐり、奥琵琶湖トンネルを抜けているうち、いつしか三人もバラバラになってしまった。

マキノ追坂峠を越えると琵琶湖の見える気持ちの良い下り坂。
乗用車の中の子ども達が窓を開けて声援を送ってくれる。
自転車レースの選手に見えるのだろうか。
気を良くして手を振って声援に応える。
レース中の選手はこんなことはしないだろうね。


海津から湖岸道路に出た。林の中の道でポタリングには最高だけど、何だかちょっとロスしているような感じ。
やっぱり右手の直線道路を何組か追い越していく。


今津浜を過ぎて「しんあさひ風車村」へ向かう頃、トレインに乗ったミシガンさんが追いついて前に出る。
この頃、腰痛に悩まされ、トレインに乗っかれる状態じゃなくなっていた。
ミシガンさんはトレインを離れ、少しスピードを落として牽いてくれる。
持つべきものはサイクリング仲間かな。


白髭神社の海の鳥居


白髭神社に到着。休憩する場所はないけど、とりあえず今日初めての休憩を入れる。
写真を撮り、カーボショッツとBCCA入りの水分補給。

Nuviの電源を入れて、目的地を「琵琶湖大橋米プラザ」にする。
大橋まで休憩なしで走って、ここでロングかショートかを決める算段だ。
Nuviは最適コースを選んでくれて、大回りすることなく大橋へ案内してくれた。

琵琶湖大橋西側交差点


ここでちょっと休憩しながら重大決定を下す。
★琵琶湖一周というからにはやはりロングでないと
★ここから先は街中の道で、とても快適とは言えない
★来年に持ち越しても、今日より良い条件で走れるとは限らない
★今のこの腰痛と脚の状態であと100km無事に走れるのか
★無理をしてもしょうがない、「楽しく走る」がモットーだ
そして大橋を渡ることになった。

この時イズミヤの柱の前に停めてあったFOCUSに、通り抜けようとしたのか、停車しようとしたのか分からないが、おばさんのスクーターが倒れてきて後輪を直撃。FOCUSは倒れる前に支えたので、かろうじて無事だった。
いやな感じだったが倒れているのはおばさんのスクーターなので、モンクの言いようもない。
大丈夫ですか、気をつけてね。と言って、橋に向かう。

琵琶湖大橋は一見激坂に見えるが、シフトダウンしていけばそれほどのことはない。逆に下りは子供自転車や逆走の自転車が走ってくるので、スピードを殺してゆっくり下らなければならない。


坂を下りて左折した後、大型スーパーの前辺りでギセンさんに出会った。
速いグループと飛ばしてきて、脚を使い果たしてしまったそうだ。
単独でタラタラ走っているうちピナレロレロ弟分に声をかけられた。
彼も普段の脚力に物を言わせて先頭集団と競ってきたためにすっかり体力を消耗してしまったのだとか。
と言っても、私の方が、とうに脚は売り切れ回転が重い。頑張っても23~24kmくらいしか出ていない。
しびれを切らしたピナ弟分は回復したと見えて見る見る小さくなっていった。
ギセンさんも追いつき、追い越していく。ダンシングで切り替えしてパワフルな推進力を見せているじゃないですか。

ミシガンさんが来た。ピナ大矢さんとトレインを組んでいるところへ一緒に乗っけてもらう。
きついけど単独走より速度が稼げる。しばらく連れて行ってもらったが限界。回転が余りにも重い。ひょっとしてと思って後輪を見ると、すでにペタペタ状態。パンクしてるよ。さよならトレイン。

パンク修理に取りかかる


パンク修理は「まずタバコを一服するくらいのゆとりを持って」と講習会で習った。
チューブを取り出す。以前針の先で突いたほどの穴をパッチで修理したチューブだった。
修理の間中、試しに空気を入れておいたが、ほとんどもれている様子はない。圧力の掛かった時だけ少しずつ漏れていたんだろう。とすると一体どこからペタペタ走っていたんだろう。重いはずだ。

携帯用の小さな空気入れで、ある程度まで入れるには根気と時間が掛かる。
結局修理には20分を要した。時間と距離をカメラに記録。
118km地点で11時57分。ゴールが145kmだとすると残り27kmをちょうど1時間で走らなければ13時到着、つまり6時間切りはできない。
修理のための20分は脚の回復に役立ったと思いたい。13時到着を目指して行ける所まで行くのだ。
時間との戦い、いや自分との戦いかな。残り少ない体力を気力でカバーしていくのだ。
いかんせん携帯ポンプで入れたタイヤの空気圧は6barにも満たないだろう。27km/hがやっとだ。1時間頑張り通せても、ぎりぎりのところだ。
ほほう、TV番組みたいになってきた。やってやろうじゃないの。

あと10km、5km、見覚えのある風景が近づいてきた。あと少し。
到着。
ゴール受付けの高田さんが「12時55分」と告げてくれた。間に合った。
サイコンを確認する。
Clk  12:55
Dst  142.04
助かった、実走距離は145kmなかった。あと3kmあったらどうなっていたか分からない。
ミシガンさんはピナレロレロトレインに乗って12:36分到着。
途中ヘタれた私達の横をニヤッと笑って通り過ぎたS山さんは更に早い時間に到着していた。恐るべし60歳。
NPOならぬ今日はROAD北條さんは目標に向かって飛ばしに飛ばし、走りに走って11時45分到着。Ave30.5kmを達成したそうだ。
六まるファイターさんも到着。
ロングコースのまじめ少年さんも、更にはN島さんも到着だ。

そういえば、けいたろうとうさん、ロングに行くと誘っておきながら予定を変更して、連絡できずにごめん。
せめて無事到着するまで待ってるよ。
案ずるまでもなく、早い時間に元気に戻ってきた。
さすが働き盛り、遊び盛りの年代だな。

無事ロングコースを走り終える



しかし、ツール・ド・あいちの中では琵琶湖の180kmは易しい方だと思っていたのに、これを断念すると他はみんな難しいなあ。
まずは腰痛対策。
次は修理したタイヤチューブは応急措置用として、決戦には使わないことだな。

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