花と音楽のある暮らし

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2011年2月13日日曜日

11.02.13八百津栗きんとんツアー

11.02.13 八百津栗きんとんツアー

13日は晴れの予報だが、気温は低そう。



このところサイクリングといえば自走か輪行と決まっていたので、美濃加茂市役所集合なら17~18km程度だから、当然自走にしようと思っていた。


が、考えているうちに、朝は寒そうだしスイーツツアーはどうもゴール時間が予定より遅れる傾向にある。


寒くて暗い道をひとりで帰って来るところを想像したら、思わず震えが来た。


車で行くことに決めたら7:30出発でも楽々間に合う。
後部シートを倒して自転車をディレイラーが上になるように寝かせるだけだから輪行の時のような準備作業も一切なし。


仕事ならともかく、サイクリングというエコな遊びのためにガソリンを撒き散らしてよいのかという、そのところだけがちょっと引っかかる。







美濃加茂市役所に到着して自転車を出していると、人の良さそうな警備員が親しげに声をかけてくれた。
「楽しそうでいいですねぇ。私はこれ(パチンコ)しか趣味がないけど」


徐々にみんな集まってくる。


ピナレロレロ大矢さんが自転車を出しかけたところへ他の警備員が来て、駐車場の使用届を出しているかどうか訊いてきたそうだ。


警備員が訊いてきたということは使用届けが出ていないということだ。


一時は集合場所の変更、車の移動も考え、時間ギリギリに来る人に、どう連絡をつけるのかという問題まで出てきたが・・・。




幹事さん到着。警備室に交渉に行く。
・車を一番端に寄せること
・駐車中に何か問題がおきても、自身の責任において解決する
・許可はしないが、勝手に駐車したことに対して咎め立てはしない
という解決策を引き出してきた。


さすがに交渉上手です。





今まであまりお見かけしたこともない人たちも大勢いて、29名の大所帯となった。
保険の都合もあり、全員が氏名・生年月日・住所を記帳したり、養老軒のフルーツ大福の予約をとったりで、受付もいつもより時間がかかった。





集合写真の後スタート準備をしていると、頭上に暗雲が立ち込め、白いものが落ちてくる。
すると急激に寒くなりじっとしていられない。
駐車場内をぐるぐる回る人たちもいれば、
ぐるペット今泉さんのように、ドイツ製の、中央にスタンドの付いたパパチャリにまたがって、あたかもローラー練のようにケイデンスを上げて体を温める人もいた。





古井の天狗山に着く頃にはすっかり晴れ上がり、青空が戻ってきた。
山の間に深緑色の巨大な天狗がヤツデのうちわを持って座している。
あちこちにも仁王像か四天王像のような風格のある天狗の石像が建っている。
本殿でお参り。
神式の「二礼二拍手一礼」をしたが、これで良かったんだろうか。





小田巻やでは小田巻より「焼酎の計り売り」に目が行ってしまった。



養老軒は予約をしておいても店内は長蛇の列で、満員電車のような状態だ。
予約分は準備しておいたものを出すだけだと思うのだが、長蛇の列を作ることが人気の秘密であり、新たな客を呼ぶ宣伝材料だとでもいうのだろうか。


1時間も寒い思いをして足止めを食ったが、やっとの思いで手に入れた大福がおいしかったので救われた。




八百津せんべいの前を通りすぎて、右は五宝の滝・直進は上代田の棚田に向かう坂。
北山公民館まで3kmと聞かされて、もちろんみんな坂に向かう。
上り始めると結構な急坂が続く。


先週の御在所と変わらないじゃん・・・
オレンジ大好きクプさんに並んでそう言うと、
クプさんも、「先週の疲れが脚に残っているし、暑い分よけいにきつい」と。


菰野のカンさんが路肩に寄った。
トラブル発生か?チェーンが切れたらしい。
こりゃ修理に時間がかかりそう。
「先に行ってますよ~」




暑くてくじけそう。
ウィンドブレーカーは脱いでおいたが、額に帽子の汗がべっとりして気持ち悪い。
帽子を取りたいけど走りながらは無理だ。
足を止めたくないのでジャージの前を開けて風を入れる。


ちょっと先にピナレロレロ大矢さんがいるが、追いつくどころか少しずつ遠のいていく。
つづら折れの更に上の段にNPO北條さんのオレンジ色のジャージが小さく見えて、消えていった。




ゼーゼーと冷気を吸い込みながら、大矢さんたちが止まっているところに着いた。
北山公民館だ。
助かった。
たとえ目的地はあと1km先と言われても、ここで足を付いたかもしれない。




暑いけども空気は冷たい。
棚田の1番上はちょうど林の陰になっていて、先日の雪で真っ白に覆われている。
それより下は一面、陽が当たっている。
段々になった田んぼと、幾筋かの銀色に輝く農道が見えている。
5月ともなれば、さぞ美しい棚田の風景が出現するのだろう。


クラブチームらしいジャージの人が力強いペダリングで駆け上がっていく。
少し遅れて上っていくのは小柄で、若い女性のようだ。
思わず声援を送る。




さっきの分岐点まで下って左折すると、ゆるく上って五宝の滝に向かう。
アスファルト舗装が終わったところが「民宿・五宝の滝」。昼食会場だ。
みんなが楽しみにしていた「なんや友雑穀」は水道管の凍結・破損でしばらくは営業できないらしい。



店の前は川に沿って柵がしてあるので、そこへ29台の自転車をもたせかける。
民宿の若い人も出てきて写真を撮る。
高級バイクがこんなに並ぶことってなかなかないですよ。
確かに。壮観。




八百津せんべいもそれぞれ買い込んで、リュックが大きくなっている。



そのあと更に「緑屋老舗栗きんとん」でお茶と饅頭をサービスしてもらった代わりに、リュックに入るだけ家族へのおみやげを買っていく。



丸山ダムまで下って景観を楽しむ。


ここからもう一つ峠を越えて、パン工房「風見鶏」へ行くか、峠を回避してスタート地点に戻るかを選択する。
全員峠の道を選択した。
途中きつかったら押してもいい。3kmくらいだから歩いても大丈夫。
ところが、上り始めが10%以上もあり、最所から歩く人もいた。


ここでも大矢さんの影を追いながら峠らしいところまで来ると、先着の人が迎えてくれる。
棚田では無念のチェーン切れをした菰野のカンさんもにこやかに歓迎してくれる。
この人、私より何歳か年配だが、さすがに全国津々浦々自転車旅行をする健脚だ。
地元じゃ坂バカと呼ばれているかもしれない。


何人か集まったところでピナレロレロ大矢さんが先頭を切って下っていく。
みんな続いたが、分岐点で見失ってしまった。


まっすぐ下りかけて、ATLASの青線から外れていることに気づき、少し戻ってなんとか風見鶏に到着。



こだわりの手作りパンと、ゆっくりと淹れるおいしいコーヒーをいただいた。
この時ばかりはゆったりとした時間が流れる。
会話を楽しみながらの憩いのひとときだ。
が、時刻はまもなく4時。本来なら到着時間だ。




21号へ下って、風見鶏をパスした人たちとコンビニで集結して、
先にゴールに向かった人たちを除き、それでも22名の大集団で美濃加茂に向かう。



新太田橋で川面に映る夕日を見て、思わず足をとめる。


反対側の今渡ダム方面の、急峻な山の形も撮ったつもりが、真ん中に入ったトラックにせっかくの風景を遮られた。




予想通り1時間遅れの5時到着。


それぞれ支度を整え帰るのを見送って、帰路についた。





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