12.03.11知多半島のお花見サイクリング

12.03.11知多半島のお花見サイクリング

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早朝から申し分のない快晴
すっきりとクリアーな空気。
車窓からも伊吹山や鈴鹿山脈がくっきりと見える。


りんくう駐車場には23名も集まってきた。


今日は東北大震災からちょうど1年目の日。
集合写真の前に全員で黙祷を捧げる。

知多四国六十一番札所の高讃寺に寄る。
山門の両脇には鎌倉時代の作といわれる阿形・吽形の二体の仁王像。

こんな大木になるのかと驚くほどの椿の木は樹齢350年とかで、幹は独特な風合いがある。
頭上には赤い蕾がいくつか付いている。

多賀神社は鳥居に可愛い房の付いたしめ縄が掛けられ、参道もよく手入れされている。
参拝の後、参道の脇に建つ長い倉庫のことを尋ねると、「幟祭り」の竿を保管する倉庫だと教えられた。
ついでに近江の多賀大社との関係や、祀られているのが伊弉諾尊（イザナギノミコト）や木花咲耶姫命（コノハナサクヤヒメ）だということを聞かされ、逆に、これからどこへ行くのか問われて、聖崎神社の早咲き知多桜を観に行く話をしているうちに、周りには誰もいなくなって焦った。

花ひろば前の駐車場にも知多桜は咲きかけていた。
伊豆の河津桜はもう満開らしいが、この辺りのは木が若いということもあって、まだそれほど花付きはよくない。
それでもここまでの上りですっかり体も温まり、春の気配が伝わってくる。

アップダウンを繰り返し、師崎のフェリー乗り場前の食堂で昼食。
一度食べてみたかった「たこめし」は味噌汁付きで620円とお値打ち。
ただし、ちょっと米がパサパサ・ポロポロしていた。
他には「あなご丼」「じゃこ丼」なんかが人気メニュー。

ここから程近くに聖崎公園はあった。
海の中の上陸大師の像にやっと巡り会えた。知多半島は何度も探訪で訪れているのに、初めてこの場所を知った。
青い海にすくっと立つ白い像は美しい。

丘を登った展望台のところが日当たりの良い公園になっていて、ここの知多桜はよく咲いていたが、ソメイヨシノと違い、葉も一緒に出始めている。
ソメイヨシノは淡い桜色一色になるところが見所だとすると、早咲きの河津桜は緑の若葉に艶やかな花色を愛でてやりたい。

日向ぼっこしながらそのまま昼寝してしまいそうなうららかな陽溜まり。
だが寝ているわけにもいかない。まだ行程の半分。
きっとまだアップダウンを繰り返すはず。

自重すると言っていたにもかかわらず、やはりトクポンさんが高速ダンシングを始めると、タンドーさんが横に並びかける。
条件反射だな。

楽しみにしていた「いちごの丘」のケーキ屋さんは入口前に順番待ちがずらり。
整理券発行場所を設けているくらいだから、休日はいつもこんな状態なんだろう。
雲行きも怪しくなってきているので諦めて帰路につく。

河和口のところでタロウちゃんが止まり、左手を指す。
踏切を越えたむこうにコンクリートの坂が、壁のように立ちふさがる。
呆然と眺めるみんなの後ろには「カッパの花ちゃん」がいる。
そう、ここがあの「花ちゃん坂」だ。
試してみようという気も起こらない。


知多半島道路の脇のサイクリングロードを武豊ICから半田ICまで来ると、ここからはずっと西向き。向かい風。
それでもタロウちゃんは先頭を牽く。
新車コルナゴですっかり調子を上げた大矢さんがタロウちゃんの横について話しかけたり、少し風よけになったり。


いっとき危ぶまれた雨はどこかへ行ってしまい、春の風を受けながらゴールに向かった。



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