9号・10号・11号と3つの台風が日本に迫っているというのに、12日の東海地方は晴れ予報。
今回の「探訪」は距離が短く町中走行のようなので、一人で山方面に行こうかと考える。
山方面と言っても古虎渓・定光寺、あるいは雨沢峠・おばあちゃん市くらいしか思い浮かばない。
そんな折、ぶるほんアンカーさんから「鞍掛峠を越えて多賀大社、彦根城へ行くけど一緒にどう」とお誘いがあった。
帰りは輪行を予定しているとか。
即座に決定。「いいね、一緒に行きましょう」と返信。「せっかくだから他の人も誘ってみては」と付け足し。
いちみんさんも参加してくれることになって、木曽三川公園にそれぞれ自走で9時集合。
集合場所の手前の立田地区では今年も「蓮見の会」。
この辺りはピンクの蓮の花が咲き始め、アマチュアカメラマンが大勢集まっています。
8:30には3人共集まったものの、ぶるほんさんはあくまでも予定通り9:00の出発とします。
それでも昼食は鞍掛峠に入る手前の「サウザンドウィンズ」なので、出発してたった25kmの地点。
のんびりゆっくり行くしか無い。
そう言いながら、ぶるほんアンカーさん、今日の意気込みそのままに、かなりのスピードで引っ張ります。
湿度が高いせいか多度大社で止まった途端に汗が吹き出します。
この先ちょっとした上りもあるので、すこしペースダウンしましょう。
上った分下りもあり、緑陰の風が涼しい。
やっぱり山はいいね。
ぶるほんさんのコースは国道や車の多い道を避け、なおかつアップダウンをほどほどに抑えているので走っていて気持ちがいい。
ペースも落ち着いてきて、三岐鉄道北勢線の阿下喜駅に到着。
線路の幅が70cmちょっとしかないナローゲージと呼ばれる特殊な線路とか、ツアーオブジャパンのいなべステージのスタート地点は阿下喜駅前広場だったといった解説付き。
まもなく11時。予定通り「
サウザンドウィンズ」の開店と同時に店に入ります。
大きなログハウスはレストランと釣具の売店と、釣り堀の受付を兼ねていて、モニターもマス釣りが映っています。
窓の外は深い緑色の大きな池。テラス席に着いたグループはもちろん釣り客でしょう。
それでも自転車乗りも訪れるようで、高台には木製のバイクラックが2台並んでいました。
おすすめランチは魚の形の白いプレートにスパイシーカレーにサラダとトンカツが乗ったフィッシャーマンランチ。飲み物付きで890円というのもお得感いっぱい。
ゆったりと過ごしたあとは旧道に回りこんで黄金橋を渡ります。
そしてここからが平均斜度6.9%が7km続く鞍掛峠。
道幅は広く路面状態も良いし車も少ないので安心して上って行けます。
このくらいなら大丈夫だなと思っていたのも半分くらいまで。
先頭を行くぶるほんさんもきちんとペースを作ってたんたんと上っていきます。
うしろのいちみんさんがぴったり付いていくので、気が抜けないのかもしれませんが。
今日は特に気温が高く蒸し暑い。
だれかが「ちょっと休憩」と言ったら、みんなその場で立ち止まったかもしれませんが、ぶるほんさんが「10分経過」「20分経過」と読み上げるので、止まらずにそのまま行こうということになってしまいます。
40分経過したところで峠が見えてきました。
トンネルの前で止まった時はほっとしました。止まると一気に汗が噴き出してきます。
脈拍も一向に収まりません。
広場で休憩していたオートバイ乗りの人に、ぶるほんさんのカメラで3人並んで撮ってもらいましたが、きっと疲労困憊そのままに写っていることでしょう。
トンネルの中は先日の雨で山が水を貯めこんでいるせいか、壁も路面も濡れていましたが、出口が見えているので一安心。
トンネルを抜けると長い気持ちのよい下り。
やっぱり山に来てよかった!
心地よい風を全身に受けて、いつまでも走っていたいと心から思える時間です。
多賀大社にお参りして、神社前の売店で何か食べていこうかと物色しているいちみんさんを急き立てて、彦根城に向かいます。
琵琶湖一周のときにいつも立ち寄ろうかと迷いながら、早くゴールしたい気持ちが勝って立ち寄れずにいた場所。
いよいよその勇姿を観る時です。
駐車場の隅に自転車を止めて堀の橋を渡ろうとすると、横に看板。
「ひこにゃん 15:00~15:30」惜しいところでした。
長い石畳の階段を登ります。
二の丸佐和口多聞櫓では「井伊直弼と一期一会」の企画展。
8分間の飛び出す漫画映画もなかなかおもしろいものでした。
天守閣は小ぶりながら真っ白で美しい。
急階段を登って三層の上まで行くと、街並みの向こうに琵琶湖が海のように広がっています。
その向こうに比叡山が霞んで見えています。そのむこうはもう京都でしょう。
窓際は涼しい風が吹いていて、気持ちが良いのと同時に、かなり疲れたなと感じます。
天守閣をバックに写真を撮ってもらって、さっき目を付けておいたかき氷を食べに行きます。
まもなく閉店というところ。ぎりぎり間に合いました。
いちごシロップを掛けただけのシンプルなかき氷ですが、染み渡ります。
お店が片付け始めているので、ぶるほんさんの話を遮って我々も帰り支度。
石段を下り始めましたが、まだまだ子どもたちやカップルや女性グループが来場してきます。
ひこにゃんばかりでなく、彦根城そのものの人気が高いのでしょう。
米原駅で自転車を袋詰め。
ぶるほんさんも手際よく、これならどこへでも輪行で行けます。
17時47分発豊橋行き快速にぎりぎり間に合いました。
4人がけの席に座って、話はじまったと思ったらもう岐阜駅。私は乗り換えです。
楽しかった輪行サイクリングの鞍掛峠、そして彦根城。
ひこにゃんとのツーショットがなかったことは残念ですが、それはまたいずれ。
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