アルバム
厳戒態勢の中、5月26日・27日に開催された伊勢志摩サミット。
まさに先進国の首脳をお招きするに値する風光明媚の地。
五桂池ふるさと村を発着点とし、五ヶ所湾から熊野灘を望み、伊勢神宮を回ってくる、
ノーマルコースは92km.。
鳥羽まで足を延ばす
ロングコースは139km。
自分はノーマルコースしか考えていなかったが、I戸PAPAは時間があればロングに行きたかったらしい。
確かに山の中のコースより、ずっと海を見ながら走るロングコースのほうが快適に違いない。
晴れていれば。
今日は曇から雨の予報。
見晴もあまり期待できないし、雨になる前にゴールしたいので、今日はなんとしてもノーマル。
実は大問題が解決できていなくて、どうしてもI戸PAPAに先導してもらわなくてはいけない。
というのも、Google APIの変動とかで、ATLASにルートラボを読み込むためのTourplannerというソフトが使えなくなってしまっている。
ソフトを立ち上げた途端にエラーの警告が出て、お手上げ状態。
紙の地図を1枚持っているだけ。
もし置いてきぼりを食らったら、即、DNF。
行きの山中では降られたものの、開会式は曇り空の中で。
夕方まではなんとか保ちそうという情報も。
スタート写真を撮って後を追いかけたら、I戸PAPAが最後尾。
その前の集団はEkicycle。
この集団で一緒に走るのも悪くないけど、今日は別行動にしようとI戸PAPAを促して前に出る。
しばらく走っていると、前に5~6名の集団。
ほんのちょっとずつ差を詰めて、やっと追いついたらまた前に集団が見えた。
と思ったら、I戸PAPAがすぐに前を追い始める。
こんな序盤から離されるわけにはいかないので、ギヤチェンジをして後ろに付く。
まもなくロングとノーマルの分かれ道。
ロングは身の方に南下、ノーマルは山に向かって。
峠道に入ってもI戸PAPAは意気軒昂。
鴻坂峠はコース案内で聞いた通り、枯れ枝、細かな落石、苔と、ロードバイクにとっては難敵が揃っている。
そんな中、「峠は27km地点?」と聞くので、「だいたいそんなところ」と応えると、前の人をパスして見る見る引き離していく。
坂道でこんなに元気なI戸PAPAを見るのは初めてだ。密かに練習してきたに違いない。
K合さんと二人、いや後ろにも2人くらいいるらしい。峠付近でやっと追いついた。
下りはさらに危険。
カーブで苔に車輪を取られたら即転倒だ。
女性がパンクで立ち往生。
仲間の人達が上り返してきたのでそのまま下るが、この状況じゃ誰がパンクしてもおかしくない。
なんとか無事に下りてきて、平地をしばらく走ると右手に五ヶ所湾の海がちらっと見える。
すぐに防波堤が現れて、ほとんど隠れてしまう。
39km地点に唯一のコンビニ。
次の峠に備えてI戸PAPAがレッドブルを手にするのを見て、真似して初購入。
ついでに2runも一粒飲んで、準備万端。
剣峠は標高は高いものの、先ほどの鴻坂峠よりは楽な印象。
突然「バシッ!」と音がして、I戸PAPAがパンクかと思ったら、スプロケにゴム状のものが巻き付いて、それが切れた音らしい。
しかし道端にそんなゴムひもが落ちているはずもなく、やはりI戸PAPAのタイヤから飛び出たシーラントだった。
チューブラーのパンク修理は簡単じゃない。
そこに大粒の雨。
たまたま近くに駐車していた人たちが、雨よけになる樹の下へ呼んでくれた。
修理中に何人か通り過ぎていく。電ちゃんも一人できて、写真を撮って上って行った。
峠まで行くと、先ほど通り過ぎていった人たちが集まっている。
というより、YOSHIさんがパンク修理の最中。
やはりだれにでも起こりうるので他人事と笑っていられない。
そろそろ下りようとした時、1台の車が来た。
難しい漢字は「庁」の旧字体らしい。要するにこの剣峠までが伊勢神宮の森林で、この保全のために見回っている人たちが乗る車のようだ。
「この先で女性が転倒して軽症を負ったので、皆さんも十分に注意してください」
結局ACAのことやツールドのことなど、会話が広がり、時間がどんどん経過していく。
そのうちEkicycleのトップが上がってきた。
鴻坂峠を回避し、南下するきれいな道を走ってきた。距離は伸びても快適な道だったようだ。
そして単独で下るチャンスを逃して、結局Ekicycleメンバー全員が揃うのを待って記念撮影。
ついでに三重大学の学生さんも一緒に。
I戸PAPAに続いて下り始める。
下り始めは九十九折りの急斜面。ゆっくりゆっくり下りても後ろが続いてこないので、こんなスピードでも大丈夫なんだと確認。
そのうち電ちゃんが追い抜いて先頭に立つと、I戸PAPAも続いて速度を上げる。
自分は速度を上げずに一人旅。
でも一本道なので、道に迷うことはないはず。
ちょっとアップダウンもあり、楽しくもあり不安な感じもする道。
伊勢神宮の所有領地は広大だ。
突然目の前が開けたら、そこは伊勢神宮外宮。
広い駐車場に観光バスがぎっしり。
I戸PAPAが手を挙げて待っていてくれた。
そのうちEkicycleのメンバーも下りてくる。
下りてこない人もいる。やはりパンクしたようだ。
応急処置をしてきたのか、ここでもパンク修理のやり直し。
タイヤがリムにきれいに入っていなかったのか、指摘が入り、さらにやり直し。
さあ、出発という段になって、電ちゃんスローパンク。
もう一度仕切りなおし。
どうせこうなったら時間も時間なので伊勢うどんでも食べていこうと伊勢市駅へ。
柵烏日のブラタモリを観ていて、「伊勢うどんは食べたくない」と言っていたのに、結局、伊勢うどんと手こね寿司のセット。
量が多すぎて全部は食べきれません。
さあ、ここからはツールドペースで帰路につきます。
牽くのはトッシィーさん。余裕の走りです。
後ろに11名引き連れて、楽々走っていきます。
雨はもう土砂降りと言っていいほど。
それにしてもEkicycleの女性たちは元気いっぱい。
同じジャージ姿のyuuminさんも、一歩も引けを取らず快調に付いていきます。
このままついて行けるだろうかと不安になりながら、あと10km。あと8kmと残り距離を数えながら付いていきます。
最後にちょっと上ってゴール。
15:35
ほとんどの人がゴールして帰っていったようです。
ノーマルの人たちはもちろん、ロングの人たちも。
待つこと数分、全員のゴール確認。
今日も1日たっぷり楽しいサイクリングでした。
同じ日、富士ヒルクライムに参加したしろたまさんから、よく晴れて美しい富士山の写真が送られてきました。
やはりサイクリングの日は晴れてほしいですね。
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