花と音楽のある暮らし

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2011年12月13日火曜日

良好な自転車交通秩序の実現

12月11日の「自転車に関する道交法講習会」は、講師、受講者共に内容を咀嚼しておらず、中途半端に終わってしまった。

などと言うと、せっかく休みを割いて自主参加していただいた婦警さんに申し訳ないので、11日のブログでは内容について何も書けなかった。


10月25日、警察庁交通局長が各管区警察局長や各都道府県警察の長宛てに発令した文書に目を通してみた。

「良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について」
というタイトルで始まるこの文書は、平成19年7月に発令された、ほぼ同じタイトルの発令に基づきとられた対策が、一定の成果は見られたものの十分とは言えず、今後は実効的な対策を強化するよう通達し、前記(平成19年の)通達を廃止するとしている。


このあと

第1 基本的考え方 として

・従来は自転車は歩道を走るものだという誤解が生じていたが、
自転車は「車両」であるということを、自転車利用者のみならず、自動車運転者や全ての人に徹底させる。

・そのためには
自転車の通行環境の整備を推進し、
自転車本来の走行性能の発揮を求める自転車利用者には歩道以外の場所を通行するよう促す



第2 推進すべき対策 として

・自転車専用の走行空間を整備するとともに、自転車と歩行者との分離を進めていくことが不可欠
・自動車が通行する車線を減らして自転車道の整備を検討する
と続いていく。

この辺りは「自転車ツーキニスト」として情報を発信している疋田智さんなんかも事あるごとに主張しているし、自転車ブログ「サイクルロード~自転車への道」でも繰り返し取り上げられている。


婦警さんのところの署長はオランダやデンマークのように環境が整った国とは違うし、愛知県と東京は交通事情が違う。自転車が車道に降りては車との事故が益々増える。と考えているようだったが、やはり基本方針の確立や、それに向けての環境整備といったことを推進していかなければいけないんじゃないだろうか。
オランダやデンマークも自然発生的にきたわけではなく、指導者の強力な政策と行動力によって改革されてきたものだと聞く。


今回の通達が自動車最優先を見直し、自転車、歩行者、みんなにとって快適で、極力事故のない交通システムを目指すムーブメントになっていけばいいなあと思う。


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