20日は「御施餓鬼」というお寺の行事に重なって、エコーラインは断念せざるを得ない状況になってしまった。
ところが、お寺の住職に念押しの確認をすると「急病になったり、のっぴきならない事情ができたりすることもあるので、連絡だけいただければまた後日ということで構いません」ということなので、今回は取り敢えずカミさんに代表で行ってもらうことにして、19日夜乗鞍に向けて出発した。
元々運転好きじゃないし、雨は降るし、松本からの狭いトンネルだらけの道を含む240kmを走りぬくことが既に苦行の道だ。
今回は特にミスを犯したり、危険な目に遭ったりすることもなく、予定より早くちょうど24時頃乗鞍観光センター駐車場に到着。
奥のほうに何台か駐ってはいるものの、駐車場はガラガラ。
適当なところに駐めて、後部座席をフルフラットにして、寝袋の用意をした。
FOCUSを横に立てると、愛馬と添い寝する騎士のような心持ちになった。
「明日はしっかり駈けてくれ」
夜中は更に大きな音をたてて雨が車の屋根を叩く。
一昨年のように夜明けと共に晴れ上がっていって欲しいものだ。
神坂ヒルクライムは前半調子にのって飛ばし過ぎたので、大失敗に終わった。
今回はBiCYCLE CLUB 8月号の竹谷賢二さんに従って、
①サドルの前に座る
②急斜面ではダンシングを入れる。
ことを頭に入れて、脚の重さを利用してクランクを回す練習をしてきた。
これが実践で生かされるのか。
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5時に目覚めてあたりを見渡すと、車はほとんど増えていない。
この雨では中止だろうと先読みして、参加者が少ないのかも知れない。
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6時になったら乗鞍観光センターの食堂が「営業中」になった。
和定食は朝からしっかりしたボリュームだ。
食べているところへまじめ少年さんが来て、同じように注文する。
そのうち、ぱんたあにさんやO谷さんが来たりH木さんやM浦さんも来たが、肝心の主催者が到着しない。
これだけ降っていては中止になる可能性が高い。
着替えをするかどうかを決断するためにも、早く役員さんたちに到着してもらいたい。
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7時にようやくマイクロバスが到着。
どうやらバスがポンコツで、平湯側から乗鞍を越えてくる途中エンジントラブルがあったらしい。
とりあえず参加者の受付が始まり、開会式。
大会そのものは雨天中止。ただしフリー走行するひとのサポートはするということで、当初、出走者は7~8名ということだ。
最初からどんな状況でも走ろうと準備してきた人以外は躊躇している。
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記念撮影しているうちに雨が上がってきた。
すると、いつ着替えたのか、出走の人数が増えている。
せっかく来たのだから走ろうよと誘ってくれる人もいたが、今更というか気力が湧いてこない。
今から焦って着替えるよりも、逆にスタッフとしてゴール地点までバスに乗せて行ってもらうことにした。
帰りはシャトルバスで戻ってくればいい。
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ドタバタした割りには8時ちょうどにスタートできた17名と、6分遅れでスタートの1人、合計18人のヒルクライムレース。
これをバスで追いかけながら観戦。
9noQさんが窓の開く席を譲ってくれた。
自転車を見つけては声援を送りながら撮影。
手を振ったり笑顔を返してくれる。
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女子大生たちがマウンテンバイクに大きな荷物を積んで、4~5人のグループになって上っていく。
カメラを向けるととびっきり可愛らしい笑顔で応えてくれる。
バスか警告音を響かせる。
やはりオーバーヒート。
後方から水蒸気がもうもうと上がっている。
しばらく止まってラジエターを冷やさなければならない。
待っている間に、先ほど追い越した選手に次々追い越される。
少しは冷めたかと思う頃、運転手さんが様子を見ながらラジエターの蓋を開け、用意してきたポリタンクで水を入れる。
これでしばらくは走れるだろうと出発。
位ケ原山荘の前でバスを止め、別のバスを要請する。
それがくるまで山荘で待機。
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薪ストーブを点けてもらってコーヒーを注文。
なかなか贅沢な時間となった。
既にゴールした北條さんが下りてきた。上では濡れたジャージのままでは寒くて待っていられないようだ。
ここまでの下りはなおのこと、寒さの限界だったらしい。
○田シノブさんは「自転車が大きくブレていると思ったら、自分が震えていたのだった」と表現した。
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ここで殆どの人がゴール時刻を記録。
上で待機している人が6人いるもよう。
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自転車女子4人が到着。小休止するようだ。
いろいろ聞いたり、ACAのことを話したりして、ついでに名刺を渡しておいた。
チームのまとまりがよく、可愛らしくも逞しい女の子たちだった。
代わりのバスが来て、荷物を積み替えると畳平に向けて出発。
畳平はガスって視界が悪い。
バスターミナルで待機している選手たちのタイムを記録した。
すると、まだ記録のない人が一人いる。
バスの中に荷物も一つ残っている。
登録名簿から名前とケイタイ番号を探り、電ちゃんが電話をかける。
延々呼び出した後、本人と確認がとれた。
スタッフはこのあとほおのき平へと向かうので、私が荷物をスタート地点で手渡すことにした。
バスは12時5分の出発で、55分着。慎重の上にも慎重を期す走り方だ。
無事荷物を渡して、近くのレストハウスで昼食を済ませ、出てきたところで上り方面にカメラを向けたら、ちょうどロードの人が下りてきた。
参加選手ならとっくに下りてきたはずだがと訝っていると、単独で上り下りてきたM浦さんだった。そうと分かっていたらもっとシャッターを切っていたのに。
かろうじて人がいるのがわかる程度のが1枚撮れただけだった。
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今日はプチホテルに宿泊。
食事までにたっぷり時間があるのに、雨降りで外に出歩くわけにもいかず、
ビールを飲みながらDVDを観せてもらったのはいいけど、昼間っからどんだけ飲むの。
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豪華な夕食と生ビール。自転車の話。
惜しむらくはヒルクライムのあとの心地良い疲労感と達成感がなかったことだ。
明日こそは走ろう。
早寝Zzz・・・ zzz・・・