本番に向けて大練習場で控えているとすぐにパートごとに分かれて並ぶように指示が出た。
リハーサルの時のように並んで、名前の確認とフルートの調律。
あとは移動の指示があるまで特にすることがない。
周りは女性ばかりなので普段だと一人でボーっとしているしかないが、今回は同じパートのYさんが隣でずっと話しかけてくれる。もちろんほかの女性たちとも手や腕、肩の痛みについて話したり緩和する体操について話されていて、横で聞いているだけでも面白い。
そうこうしているうちにステージに向かう時間になった。
第3部
大合奏「 CMsongs」のステージ
ほぼ中央の少し手前、音大生のOさんと並ぶ。右隣はYさんがひとり。
指揮者の寺本さんが入場して指揮棒を構えると会場は静まり返る。
指揮棒が振り下ろされると3パートは最初からフォルテで演奏を始める。
5/4になったり6/4になったりと拍子が変わるので、休みの時は入る場所を間違えないようにきちんとカウントをとる。
もうここからは練習してきたことを信じて進めていくしかない。
もちろんとなりのパートナーがしっかりした音でリードしてくれるのが大きな力となっている。
あとは飛び出したり出遅れたりしないよう、伸ばすところ止めるところを指揮者を見て確認する。
難しい指回しのところはやはり正確にはできないので、他の人の邪魔にならない程度にごまかして帳尻を合わせる。
最後は耳慣れた「誰も寝てはならぬ」。P→mf→ffと最高潮に達して終わるところが実に気持ちよい。
退出してステージ袖でペアを組みかえ。
参加者全員による「モーツァルト ア・ラ・カルト」のステージ
ここでもほぼ中央少し手前。
パートナーは男性のFさん。
サプライズで上野星矢さんが現れて、右隣の「3の上」のパートの女性ペアの右隣に立った。
気さくに話しかけたり、訂正の入った部分をタブレットの楽譜をその場で書き直したりしている。
そんな光景をすぐ目の前で見られる幸運。
指揮者が目で合図をして指揮棒を振り下ろすと、第1パートがAllegroを演奏し始める。
5小節休んで8分休符の後演奏に入る。入り方を間違えないよう音を聴きながらカウントする。
この曲はfからp、さらにディミヌエンドしてppまで弱くすることに注意。
トルコ行進曲はもちろん耳慣れた曲で、せっかくのメロディーパートなのだが、速さについていけない、
ホルン交響曲はfとpが交互に繰り返す。
楽譜を目で追いながら、練習してきたことを思い出す。
指が回らないところもあれば、何とか練習でうまくできるようになったところもある。
曲全体の流れが少しは身についたのは練習の賜物といっていいだろう。
流れに乗って最後は指揮者の動きを見ながら吹き終えた。
エンディング
会場の観客と一緒に「浜辺の歌」
指揮者が観客の皆さんにルールを説明した後、実際に全員で1番を吹いてみる。
その間に上野星矢さんは隣の人の楽譜を見て曲をすべて覚えてしまったようだ。
プロの方たちがイントロを7小節吹いた後に続いて全員で合奏。
フルートを持っていない観客の方は歌ったりハミングしたりしているようだ。
歌詞の1番と3番を繰り返して、すこしビブラートをかけながらディミヌエンドして終了。
これが最後になるかなという思いで参加したこのフルートフェスティバル。
楽しいことがいっぱいあった。
質問に丁寧に答えてくれたH先生
ペアを組んでくれたO音大生とFさん
覚えていて声をかけてくれたtomoちゃん
休憩時間に楽しい話をいっぱいしてくれたYさん
サプライズですぐ近くで演奏を共にした上野星矢さん
それに
応援に駆けつけてくれたHOJOさん、NOROさん
休憩時間中に激写してくれたカミさん
こうして演奏会が終了した後も幸せの余韻に浸っている。
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