花と音楽のある暮らし

花と音楽のある暮らし

2025年6月14日土曜日

最強の二人





フルートフェスティバルにゲストとしてて参加してくれた上野星矢さんがクレモン・デュフールさんと組んでのコンサート。

この二人は共にジャン・ピエール・ランパル国際フルートコンテストに優勝した仲で、年齢も近いこともあって気が合うらしい。

6月10日に大阪公演を済ませ、翌11日に名古屋公演。15日に東京公演でプログラムは共通。
名古屋公演は音の良さで定評のある電気文化会館ザ・コンサートホール。



2部に分かれ、前半はデュオの曲を挟んでクレモン-デュフールさんのソロが2曲。
後半は上野星矢さんが2曲吹いた後デュオの曲が3曲という編成。
ピアノは内門卓也さん。

知っている曲はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」のうちのさわりの部分くらい。
それでも上野星矢さんがコンサートのために選んだ曲。
2本のフルートが絡み合い響きを増幅させる様子を一挙一投足を見守り(というのは言葉の綾で、実際には口元、指先の動きを注視しながら)ppからffまで自在に行き来する曲の流れに耳を傾けていた。


アンコール曲の後、上野星矢さんが話し始めた。
15日には東京公演があること。
パンフレットと同じ図柄が印刷されたクリアファイルを全員にプレゼント。
ロビーでサイン会をするという告知。



長い行列ができたが自分は前から1/3くらいの位置を確保
いただいたクリアファイルの裏にサインをしてもらうときに「写真を撮っても大丈夫でしょうか?」と聞いたら快くOK。



しかもカメラに向かってクレモンさんと二人でにこやかな笑顔を向けてくれた。

さらにしつこく「ブログに乗せても大丈夫ですか?」
「もちろん大丈夫です。」

なんというファンサービス。




私が持っているCDは「Seiya Ueno into Love」
J-POPや歌謡曲といったジャンルの曲を超絶技巧を披歴することなく、ごくシンプルに美しく歌い上げている。
クラシック以外にもこういう優しい曲も生で聴いてみたい。




2025年6月7日土曜日

安土城見学学習バスツアー

扶桑町生涯学習講座
信長の生涯ー第2回
6月7日(土)8:45中央公民館出発



受講生28名+講師1名+生涯学習課職員2名
全員揃ったので定刻より少し早く出発。

41号線から小牧インターに入り名神高速に入るはずが、何を勘違いしたか静岡方面に向かってしまった。
運転手さんもすぐに気づいたが、高速道路上で逆走するわけにもいかず、春日井インターで入りなおした。
出口の係員には釈明していたから何とか救済措置を得られたのかもしれない。

養老SAではトイレ休憩のみですぐに出発。
遅れた分を取り戻そうと頑張っているにもかかわらず、彦根IC手前から大渋滞。
彦根ICを出て一般道に降りても渋滞は続く。
これではスケジュールの変更もやむを得ない。





それでも11:45に安土考古学博物館に到着。
今年3月にリニューアルオープンしたばかりの大型シアターで、信長が案内する安土城天主のデジタル技術を駆使した映像を観る。

次いで第2展示室で学芸員の説明を受けながら展示品を見ていく。

お昼の時間はとうに過ぎている。
パーゴラの下で、30分後に集合と決めてレストランに向かう。
券売機に並んでチケットを購入していると、「こんなにいっぺんに来られても時間に間に合わない」という声が聞こえてきた。
たしかにそういう体制ではないらしい。
チケットをすでに購入した人を残して、購入前の人は別の店を探す。
信長の館にもメニューが見えるが、ここもすぐには対応できそうもない。

最初に行った安土城考古博物館に併設されたレストランに行ってみた。
メニューを確認していたらご飯物はなく、うどんだけということだった。
カレーもなく、うどんとセットになったおにぎりも、とにかくうどんしかない。

近江牛うどんを注文して、同じテーブルに着いた人たちと話をすること30分。やっと番号を呼ばれた。
集合時間はとっくにすぎているが、事情は全員承知の上。
薄味のうどんの薄っぺらい肉片をかみしめた。

考えてみたらご飯は売り切れてしまったわけではなく、令和のコメ騒動でコメ自体が入ってこないか、高いので買うのを見合わせているといったところなのだろう。






信長の館でセビリア万博のときの日本館のメイン展示であった安土城天主を安土町が譲り受け、さらに手を加えたという5階・6階部分の原寸大レプリカはまばゆいばかりの黄金の建造物。

ここでも大型スクリーンで15分ばかりの映像を観た。



安土城趾は400段の階段を上るのに約30分、往復では1時間というので最初から「麓からの見学」ということにはなっていたが、時間が押しているのでバスを降りることすらできなかった。
バスが旋回するときにチラッと階段が見えたような気もするがそれも一瞬のこと。
安土城郭博物館の見学も省略して帰路についた。

バスの中から彦根ICの反対車線は相変わらず渋滞しているのが見えたが、我々のバスは今日のあれこれのハプニングから解放されて順調に進んだ。


2025年6月2日月曜日

46th JAPAN Flute Festival in NAGOYA いよいよ本番


本番に向けて大練習場で控えているとすぐにパートごとに分かれて並ぶように指示が出た。
リハーサルの時のように並んで、名前の確認とフルートの調律。

あとは移動の指示があるまで特にすることがない。
周りは女性ばかりなので普段だと一人でボーっとしているしかないが、今回は同じパートのYさんが隣でずっと話しかけてくれる。もちろんほかの女性たちとも手や腕、肩の痛みについて話したり緩和する体操について話されていて、横で聞いているだけでも面白い。
そうこうしているうちにステージに向かう時間になった。

第3部 
大合奏「 CMsongs」のステージ
ほぼ中央の少し手前、音大生のOさんと並ぶ。右隣はYさんがひとり。

指揮者の寺本さんが入場して指揮棒を構えると会場は静まり返る。
指揮棒が振り下ろされると3パートは最初からフォルテで演奏を始める。
5/4になったり6/4になったりと拍子が変わるので、休みの時は入る場所を間違えないようにきちんとカウントをとる。
もうここからは練習してきたことを信じて進めていくしかない。
もちろんとなりのパートナーがしっかりした音でリードしてくれるのが大きな力となっている。
あとは飛び出したり出遅れたりしないよう、伸ばすところ止めるところを指揮者を見て確認する。
難しい指回しのところはやはり正確にはできないので、他の人の邪魔にならない程度にごまかして帳尻を合わせる。
最後は耳慣れた「誰も寝てはならぬ」。P→mf→ffと最高潮に達して終わるところが実に気持ちよい。


退出してステージ袖でペアを組みかえ。


参加者全員による「モーツァルト ア・ラ・カルト」のステージ
ここでもほぼ中央少し手前。
パートナーは男性のFさん。

サプライズで上野星矢さんが現れて、右隣の「3の上」のパートの女性ペアの右隣に立った。
気さくに話しかけたり、訂正の入った部分をタブレットの楽譜をその場で書き直したりしている。
そんな光景をすぐ目の前で見られる幸運。

指揮者が目で合図をして指揮棒を振り下ろすと、第1パートがAllegroを演奏し始める。
5小節休んで8分休符の後演奏に入る。入り方を間違えないよう音を聴きながらカウントする。
この曲はfからp、さらにディミヌエンドしてppまで弱くすることに注意。

トルコ行進曲はもちろん耳慣れた曲で、せっかくのメロディーパートなのだが、速さについていけない、
ホルン交響曲はfとpが交互に繰り返す。

楽譜を目で追いながら、練習してきたことを思い出す。
指が回らないところもあれば、何とか練習でうまくできるようになったところもある。
曲全体の流れが少しは身についたのは練習の賜物といっていいだろう。
流れに乗って最後は指揮者の動きを見ながら吹き終えた。


エンディング
会場の観客と一緒に「浜辺の歌」

指揮者が観客の皆さんにルールを説明した後、実際に全員で1番を吹いてみる。
その間に上野星矢さんは隣の人の楽譜を見て曲をすべて覚えてしまったようだ。

プロの方たちがイントロを7小節吹いた後に続いて全員で合奏。
フルートを持っていない観客の方は歌ったりハミングしたりしているようだ。
歌詞の1番と3番を繰り返して、すこしビブラートをかけながらディミヌエンドして終了。



これが最後になるかなという思いで参加したこのフルートフェスティバル。
楽しいことがいっぱいあった。

質問に丁寧に答えてくれたH先生
ペアを組んでくれたO音大生とFさん
覚えていて声をかけてくれたtomoちゃん
休憩時間に楽しい話をいっぱいしてくれたYさん
サプライズですぐ近くで演奏を共にした上野星矢さん
それに
応援に駆けつけてくれたHOJOさん、NOROさん
休憩時間中に激写してくれたカミさん

こうして演奏会が終了した後も幸せの余韻に浸っている。

46th JAPAN Flute Festival in NAGOYA 本番まで



フルートフェスティバル本番の日。
私の出演する「CM Songs」と「モーツァルト ア・ラ・カルト」の当日リハーサルが午後から始まる。

大練習室で準備をしていると「YMDさんですか?」と女性が近づいてきた。
何年か前にもブログにコメントを寄せてくれてご挨拶したtomoちゃんだった。
今回も3月の時のブログを見つけてあたたかいコメントをくれていたのだった。

tomoちゃんは名古屋笛の会が新たに作った「アンサンブル・ムーザ」のメンバーとして新しいステージにも出演すると聞いた。

リハーサルの30分前。
大練習室で「CM Songs」のパートごとに並び、フルートの音程を調整確認した。
私の出演する「CM Songs」と「モーツァルト ア・ラ・カルト」は2曲とも出演者のほぼ全員が登壇するので楽譜スタンドは二人で一つ。
前回の練習会でそれぞれの曲のペア決めをしてあったので、ペアを組んで並ぶ。

ステージに移動。
全員の顔が見えるように立ち位置の調整のあと、本番に向けての最後のリハーサル。

幸運なことにペアを組んでくれたのは音大生の若い女性Oさん。太くしっかりした音を正確に響かせてくれるので、何小節か休んだ後の入り方など不安な部分が解消された。

通して演奏し細かい注意を受けた後いったん袖に出て、次の「モーツァルト ア・ラ・カルト」のパートに並び替えて順に登壇。

このペアは同い年の男性Fさん。フルートフェスティバルにも長年出演されていて、オープニング演奏にも参加されているのでこちらとしては顔なじみのある方。
もちろん先方は私のことなど知らないだろうが、ペアを組んでほしいと申し込んだら快諾してくれた。
難しい指回しが随所にあるのだが、自信をもって演奏していくところはさすがだ。


リハーサルが終わると18:10の本番前30分まではフリーの時間なので、大練習室で休憩しながら同じパートの女性Yさんと話をしていたらあっというまにオープニングの時間。

入館証を下げて横のドアから入ったらほぼ満席で、前のほうが少し空いているだけ。
2列目に座ってtomoちゃんのアンサンブル・ムーバの演奏を聴いた。
各教室から推薦されてきた人たちだけあってプロと遜色ない演奏。
指揮者の寺本さんの指導をきっちり受けてきたらしい。

音大生・音高生の華やかなステージが終わって第1部終了。



HOJOさん、NOROさんが応援に来てくれている場所が分かったので近づいて立ち話をしているところをカミさんが見つけて激写していた。

第2部のスペシャルゲストのステージ。
上野星矢さんの圧巻の演奏を3曲聴き終えたところで大練習室に戻る。