12.08.11神岡ツーリング往路

12.08.11神岡ツーリング往路

天気予報はどうもかんばしくない。
雨の嫌いなぱんたあにさんのことだから降水確率50％ともなれば中止にする可能性が高い。
準備はそこそこにACAの掲示板を確認した。
ところが「神岡ツーリング開催します！」となっている。

チェックリストに従ってバックパックに詰めていく。

翌日のジャージ、ショーツ、アンダーシャツ、クツシタ
グローブ、アームカバー、ハンドタオル
パジャマ、下着
歯磨きセット、髭剃りセット、タオル、濡れ物用ビニール袋
バンテリン、日焼け止め、パワーバー
カメラ、ケイタイ、ATLAS（と充電アダプター）予備バッテリー
地図（紙）、サイフ（現金、免許証）
雨対策に購入したバックパック用レインカバー
レインジャケット、レインキャップ

最低限の荷物にしたいと思いながらも膨れ上がってしまった。

自転車、シューズ、ポンプは車に積み込み、
ボトルは食卓の隅に、
バックパック、ATLAS、カメラは部屋の中央に固め、
ジャージなど身に付けるものは枕元において準備完了。

あとはせめて明日は降られませんようにと祈りつつ就寝。



予定時間前に「にわか茶屋」に全員集合。
ぱんたあにさん、Kawanishiさん、まじめ少年さん、大口町いーむーさん
ツールドあいちで常に上位に食い込む面々。
と、貧脚ながら2年連続「探訪チャンピオン」の自分の5名。

「遅れてもいいんですよ、今日は探訪あいちなんだから」と
遅れがちな人に掛ける言葉を、今日は自分に掛ける。

ぱんたあにさんが牽くトレインに乗り遅れないよう、2番手、3番手あたりにつける。

郡上を越えると少しずつ勾配はきつくなる。
道の駅めいほうからは脚力の差が歴然。
4人の姿はどんどん小さくなり見えなくなってしまった。

パスカル清見で集合と決めていたので一本道を淡々と上る。
最後の7％のカーブを曲がるとまもなくパスカル清見。
ここで合流して一息つく。

やれやれここからは高山まで長い下り坂が続くんだねと思ったら大間違い。
ここからが1つ目の難所「西ウレ峠」までの上りの始まり。
長い上りは必ず置いて行かれる。

一人遅いとはいえ、想定範囲内。
全体としてはいいペースを保っている。
これだと昼食は高山市内まで行ける。

いーむーさんの知り合いが高山市内でレストランをやっているというので世話になる。
「まんぷく亭」という屋号で焼肉やステーキメニューで繁盛している。
入口近くを予約席としてくれていた。

ボリュームあり過ぎで、せっかくの旨い焼肉を食べきれなかったのが残念。
疲れすぎと水の飲み過ぎで、胃がもたれているのだろうう。

ここまで106km。今回最大の難所「数河峠」は130km地点。
そこまでは緩い下り基調。ここで体力を回復しておかなければいけない。

飛騨古川を過ぎるといよいよ「数河・流葉」のスキー場を抱える数河峠。
6％を7km、3％を3kmの計10kmの上り。


その6％の坂を5～6km来たところで、路肩でぱんたあにさんが手を振っている。
まじめ少年さんが座り込んでいるので何事かと思ったら、
冷たい湧き水のところで3人休憩していた。

バックパックの重みがずっしりと堪え、ハンドルを持つ指、手、肩までが、
震えが来るほど力んで上っていた時だったのでタイミングの良い休憩時間となった。


もう少し上って3％に変わると急にペダルが軽くなる。
先行していたいーむーさんが心配して迎えに来てくれた。

上ってきた分を一気に下ると神岡の町。

Kawanishiさんのガーミンには高度差500mと表示されたらしい。

ルートラボの最後の最後にある小さなコブはぱんたあにさんさえ嫌がる、悪意的な坂道らしい。
一旦ログハウスまで行ってしまうと、町に買い物に来る気さえ失せてしまうというので、先に今晩の飲み物と食料を買い込んで、重い荷物を更に重くして、その「嫌がらせの坂」を上る。

いかにも山間部の村らしい場所に出ると、途中ぱらついた雨もいつのまにか上がり、道で出会う人達は笑顔で挨拶してくれる。

ヤッタネ！と口々に言い合うほどの達成感。
しかも天気までが味方してくれて、ここは清々しい高原の風が吹く。

門の前で全員揃ってぱんたあにさんのカメラに収まる。
みんな晴れやかな顔をしているだろうか。
あるいは引きつったような顔か。


せせらぎ街道を通る160kmのツーリングを、全員、無事故無違反無パンクで達成。


このあと宴会からは次回。



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