年頭の抱負

ACAの企画統括部で新年会をした時に、「今年の抱負は何ですか、何か新しい計画を立てましたか？」と電ちゃんから水を向けられた。
実は今まで計画を立てて実行するという習慣はなかったが、たまたま今年は考えるところがあって、もちろん一番の願いは「一年通じて充実したサイクリングをすること」。
でもこれは毎年のことなので、それとは別に老化対策として「書道」または「漢字検定」としていたので、それを口に出した。

同席したS藤さんの賛同を得たが、書道は上達ぶりがすぐに見えるわけでもないし、三日坊主に終わってしまう可能性が高い。それで今年の目標は「漢字検定の受験」に決定。


ちょうどその頃、65歳にして漢検1級に合格したという男性が顔写真付きで新聞に大きく載っていた。1級合格はそれほど難関らしい。



本屋に行くとおびただしい数の漢検の各級ごとの参考書や問題集がずらっと並んでいて、関心の高さがうかがわれる。
その中でとっつきやすそうな4級の問題集を買って帰った。

漢検のホームページアドレスや受験の日程、検定の申込み方が書いてあって、それによると直近では4月申し込み6月30日検定試験日になっている。
4月までに何級を受けるのか決めておかなければいけない。
社会人は3級以上の受験をお薦めとなっているので、3級の問題集を買いなおす。


通勤電車の中で例題を少しずつ読み始め、一通り目を通したところで実力問題を1～2ずつ解いていく。
「部首」は法則性がわからず間違いが多い。
「四字熟語」もほとんど知らない言葉が多い。
しかし一通り目を通したあとだから、読みと書き取りでカバーして、だいたい90％ぐらいの正答率。
3級は70％の得点で合格となっている。ボケ防止のために少しは勉強しようと始めているわけだからこれではちょっとまずい。2級を目指して、問題集を買いなおす。
いよいよ漢検に向けて真面目な学生の気分。


6月30日（日）
探訪あいちの「うなぎ」を不参加にして、八事は名城大の漢検会場へ。
小学生から高齢者まで大勢集まっている。これを全国180会場で開催しているというのだからすごい。
書籍で儲けて受験料で稼いで、一挙両得。すごいシステムを構築したものだと妙なところで感心する。それだけ人気も高いということだろう。
ACAも見習って、もう少し裕福になるアイデアはないものか。


それはともかく、名前を書き忘れたり、受験番号を間違ってそれだけで撥ねられてしまうことのないよう注意する。
持ち時間をいっぱいまで使って最後まで諦めず真剣に取り組んだ。
しかし思い出せないものはいくら念じても思い出せない。
部首の問題も何度も目にした漢字なのに上の部分だったか下の部分だったか迷って、迷ったときはたいがい間違った方を選んでしまう。

自分の手応えとしては85％ほどの出来。ハネと止めなど細かいところを指摘されるともう少し低くなってしまうかもしれない。
普段、普通の速さで書けば間違えることのない漢字を、あまりにも丁寧にゆっくり書く事で間違ったのも2つはあった。

そして昨日、合格証書が届いた。
B4くらいの昔ながらの賞状。
カミさんに見せたら一言、「もう少し小さくておしゃれなものにしてくれたらいいのにね」
合否よりそのことのほうが重要らしい。
確かに。
免許証くらいのカードにしてくれた方がよかった。2級以上は顔写真持参だったのに、写真はどうしちゃったんだろう。


本屋で1級の問題集を開いてみた。
---長い人生の中で一度も目にしたことのないような漢字ばかりが並んでいた。
一瞬でこれは無理と悟った。

年末まで随分あるが、このあとどうするのか。
まずは2級の問題集をおさらいして、覚えるそばから忘れてしまうのを、もう少し留めておけるようにしておこう。


それから後のことは自転車に乗りながらゆっくり考えよう。

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