犬山市を見渡す国史跡「東之宮古墳」で、土を担ぎ上げて古墳の修復を体験するイベント「土あげ祭」が開かれたと、中日新聞の近郊版で知った。
これは2月26日のオンラインシンポジウムでも紹介されていた。
東之宮古墳というのは「チャート」の岩盤でできている白山平の頂上に、麓から土を運び上げて作られた古墳。
古代の人がどのくらいの労力をかけて築き上げたのか、ということも話題に登っていた。
NPO法人古代ニワ(邇波)の里・文化遺産ネットワーク理事長 赤塚次郎氏の企画に対して、東海大学の北條芳孝氏が非常に興味を示し、「祭りの当日は是非参加したい」と仰っていた。
ところが記事を読むと、40人ばかりの市民が、「スコップ3杯分の土のう袋を山の中腹から運び、8分ほどで頂上に着いた。」とあるから、市民に東之宮古墳に親しんでもらおうというミニイベントになってしまったようだ。
東海大学の北條芳孝氏が視察に来ると決まった時点で、ある程度本格的な展開になるかと期待していたので、その点ではちょっとがっかり。学術的な意味は求めていなかったらしい。
記事の最後に、「2025年まで春分の日と秋分の日に計8回開催し、古墳の修復完了を目指す。」とある。
ということは古墳の修復作業が始まった時点で、ほぼ計画されていたということか。
たった40人にしろ市民の参加があり、無事に1回目を終え、新聞記事でPRできたことは主催者にとって一定の意義があったと言えるだろう。
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