花と音楽のある暮らし

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2021年1月1日金曜日

令和三年 元旦

年末は「壬生義士伝」を観て、これは映画館でも観ていたが、改めて浅田次郎の巧みな泣かせ技にまんまと嵌ってしまった。

そのあと紅白歌合戦でミーシャの「アイノカタチ」を聴いた。
この曲はフルート教室の先生が譜面に起こしてくれたので、フルートでメロディーは吹けるようになっていた。
が、実力歌手はただ譜面通りに音を追いかけているわけではない。声の強弱、抑揚、感情移入、歌唱法。聴く人の心を鷲掴みにする。
フルートも歌詞のある曲は「歌うように吹きなさい」とよく言われるが、まだまだ音を間違えないように、指が遅れないように、低音や高音がスカスカにならないようにといったことで頭が一杯になる。


年末しばらく天気が続いたように元旦の朝、晴天なら東之宮古墳に初日の出を見に行く予定だったが、この曇り空に雪混じりではどうしようもない。

朝は6:30に起き、猫に邪魔されながら居間のシャッターやカーテンを開け、神棚にお神酒を上げ、仏壇に線香をともして般若心経を唱える。



庭に出てラジオ体操をしていても西風が冷たい。

おせち料理と雑煮ができたのを見計らってお神酒を下げてきた。
普段は日本酒はほとんど飲まないが、この日ばかりは一合徳利2本のうち、カミさんがお猪口に1杯、残りは私がぐい呑でいただく。

昼にそばを食べた後、初詣をどうしようかと考え、干支の土鈴をもらいに犬山の針綱神社に行くことにした。
往きは散歩がてら、帰りは電車でと提案したが、急な話にはカミさん乗ってこない。
そりゃ、この雪空の下、犬山まで歩こうなんて言うのは断られるのも無理はない。

しかしこのところ1日8,000歩以上をずっと続けているから、正月と言っても途切れさせたくはない。思いついたときにやってしまわないと、それこそ雪が降ってきてからでは行きそびれてしまう。
シャッター通りの商店街を、低く垂れ込めた灰色の空を気にしながら一人急ぎ足。



犬山城前の広場でスマホの万歩計を見たら10,000歩超えていた。確か7.5kmくらいはあったのだろう。これで今日のノルマは達成。



針綱神社の大鳥居をくぐり、少し階段を上ると、その先は右側の上り階段にぎっしり人が順番待ちで並んでいる。
拝殿で密にならないようにという配慮なのだろうが、この階段ですでに密の状態。

干支の土鈴を買うのはは今日でなくても良い。初詣も氏神様にはちょっと立ち寄って参拝を済ませたから針綱神社は日を改めて、自転車で来る手もある。


犬山の本町通りは例年とは比べるべくもないが、それでもそれなりに人通りがあり、人気の串家さんの前ではわずかに人だかりができていたりする。
新型コロナの感染拡大が続く今の状態では、精一杯の人出だろう。

帰りの名鉄電車も座席は一人おき、あるいは二席空けて座るくらいのちょうどよい間隔。
本当はお正月くらいは賑わいがあると良いのだけど、今はまずコロナの感染拡大を防ぐことが第一。
もし電車が混んでいるようなら、帰りも徒歩になるところだった。


元旦の計は・・・特に無く、今年も成り行き任せ。
届いた年賀状を、しばらく会っていない人を懐かしみながら読み、またいつか会いたいなと思う。

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