花と音楽のある暮らし

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2021年3月12日金曜日

小松左京を読む

新型コロナのパンデミックや、3.11の東北大震災との関係で、小松左京さんの災害を予見した作品についてTVで特集を組んでいた。

そういえば大ベストセラーとなった作品のタイトルはもちろん知っているが、恥ずかしながら読んだことがなかった。

むかし電車通勤していた頃、星新一さんの短編集が車内で読むのにちょうどよく、次から次へと読んでいたので、SF空想小説は当分いいかなと思っていた。


TVで紹介された後なので、図書館の本はきっと何人も予約待ちだろうと思いながら検索したら、「貸出可能」となっていたので、すぐに借りに行ってきた。



先に「復活の日」を読んでみた。
この本は2018年に新たに装丁された新版で、図書館の本にしては新品同様。

第1部 厄災の年
第2部 復活の日
ほとんどを第1部に当てていて、最後に復活に向かっていく、という構成。

SFって空想の世界かと思っていたら、小松左京さんは執筆するに当たり「ウイルス」や「パンデミック」について専門家が唸るほど調べ上げていて、現実味を帯びている。
もちろんそこに魅力のある登場人物を配置して、読み応えのある小説に仕上げている。



「日本沈没」も俄然楽しみになってきた。



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