早咲きの蜂須賀桜

散歩コースの一つに江南中央公園に向かう道がある。

その中間くらいのところに休憩スペースがあって、早咲きの桜があるのを思い出して、今日の散歩コースはここに決めた。

青木川沿いに歩いていると急に大きな鳥が飛び立った。

アオサギとシラサギ。

スマホを取り出しているうちに飛んでいってしまい、なかなか写真に収めることはできない。

休憩場所に着く前から遠目にもピンクの色鮮やかな桜が目立つ。

近づいてみると既に満開の時期も過ぎ、池に花筏を作っている。

すごく早咲きの桜だけど、名前があるのかなと木のそばに寄ったら、名札がついていた。

「蜂須賀桜（ハチスカ）」。

そういえば少し前に宮後八幡社の蜂須賀桜が咲いているところを見た。

その神社の桜がどうなっているか気になって見に行った。

予想したように、蜂須賀桜は満開の時期を過ぎて散り始めていたものの、この儚い美しさが心にしみる。

中央道に出て歩き始めたら屋敷の角に石碑と看板が出ている。

今まで何度となく歩いている道だが、初めて気づいた。

「蜂須賀家屋敷跡」。

宮後八幡社も含む広大な屋敷だったようだが、現在は城や屋敷の痕跡もなくなり、この石碑だけが残っている。

    
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